ビジネスフレームワークで、ビジネスの現状を整理しよう
事業の説明しているだけで、時間が過ぎて行くビジネス相談会
この時期、ビジネス相談会がとても多く開催されています。
ビジネスの相談というのは、何か問題や課題があるから相談に行くわけですが、そこでの時間はできるだけ有意義にしたいものです。
目に見えている問題と、その原因となっている課題の整理をするわけですが、相談の多くは、自分の事業を説明しているだけで終わってしまいがちです。
あるいは、もらったアドバイスがあまりしっくり来ないこともありますが、それはビジネスそのものが伝わっていない可能性も大いにあります。
限られた時間で適切なアドバイスをもらうためには、いま行っている事業について、相談員の方に、できるだけ正確で端的に伝えられるかどうかということが最も重要になります。
そこで登場するのが、ビジネスフレームワークです。
ビジネスフレームワークは、「問い」
相手に説明をしたり共有するために現状を整理する一つの方法が、ビジネスフレームワークです。
ビジネスフレームワークの話をすると、それってMBA・・・みたいなカテゴリーをする方もいらっしゃいますが、ビジネスを整理するための方法でありツールの一つです。
なんだか難しいことのように感じますし、自分のビジネスはその整理をする段階にあるのか?と不安になることもありますよね。
私も、「そんな整理など不要だ」と思っていた時期もありました。
しかしビジネスそのものの基本的な整理のために使うものですから、書けないということはつまり、整理ができていないということになります。
整理ができていないということは、人に伝えられていない=伝えているつもりが伝わっていないのです。
相談窓口に行っても、必ずといっていいほど、このビジネスフレームワークの中の何かが「問い」として出されます。
ビジネスフレームワークは、一つの問いのようなものなのです。
ビジネスフレームワークは、ゴールではない
ビジネスフレームワークは、相手に説明をしたり共有するために現状を整理する一つの方法です。
ですから、そこに答えはありません。
ビジネスフレームワークをすると何かが解決するのか?と勘違いをする人が多いのですが、問題は解決しません。
ビジネスフレームワークに記入することはゴールではなく、ゴールに進むための一歩を踏み出すためにすべき整理の一つです。
それらの解釈や捉え方を変えたり、仮説を変えたり、組み合わせたり、優先順位をつけるなどして、組み上げていくのです。
事業を進めていくと、環境や状況の変化によって、整理がつかなくなってくることが多くあります。
順番が入れ違ったり、担当や領域が被ったり、ペンディングになったり突然再会されたり、社会環境が変わったり、自分のモードが変わったり・・・
そうした変化の中で、一旦整理をしたとしてもグチャグチャになっていくのは当然のことです。
いつの間にか、志を持っていた事業から遠ざかり、何のためにビジネスをしているのかわからなくなることさえあります。
ですから、定期的に立ち止まり、ビジネスフレームワークなどのツールの手を借りて整理をすることはとても大切です。
これまでビジネスフレームワークに拒否反応を示してきた方も、ぜひビジネスフレームワークに少し慣れていくことで、自分自身の思考の整理をすることができると思います。
このコラムなどでいろいろとご紹介をしていくと共に、Wings ACADEMIAでセミナーなども実施していきたいと思います。